建物管理レポート
再改訂版発表
「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」
リメイク業務
石井 也寸彦
「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」(以下、ガイドライン)の再改訂版が国土交通省より発表されました。ガイドラインに強制力はありませんが、原状回復に関する指針を示し、紛争を減らす目的で発表されています。
ガイドラインの基本は以下の3点です。
1.借主の原状回復義務 借主の使用で発生した建物価値の減少の内、借主の故意・過失、善管注意義務違反等通常の使用では発生しない損耗等を復旧する。
2.借主の負担単位 損耗部分の補修費用相当分に限定する。
3.経過年数の考慮 長く住むほど借主の負担割合が小さくなるように考慮する。
ガイドラインは多くの場合、トラブル発生時の話し合いの指針にされてきましたが、本来は契約締結時に参考にするもので、このトラブルの未然防止が今回の改訂のポイントと考えます。特に、契約時については契約書に添付する原状回復の条件に関して、退去時については費用請求時の「精算明細書」に関して雛形を追加し、トラブルの未然防止を図るよう改訂がなされました。また、具体的なQ&A・裁判事例も追加されています。
近年はガイドラインを熟知している借主も多く、退去時に説明を求められるケースも増加傾向にあります。弊社では、ガイドラインに基づいた負担算定でトラブル防止に努めています。退去時のトラブルは、長引けば稼働率の悪化にも繋がります。ガイドラインの把握と共に、トラブルを未然に防止する仕組み作りが重要と考えます。
■参考
原状回復の費用負担査定
原状回復の品質保証活動
バックナンバー
・2012年1月号
投資コスト以上の改善も「住宅エコポイント」再開
・2011年12月号
稼働率向上を図る「共用部保守プラン」について
・2011年11月号
再改訂版発表「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」
・2011年10月号
ISO定期審査・高品質サービス提供に
・2011年9月号
修繕依頼内容分析について
・2011年8月号
建物の長寿命化に外部共用廊下・階段の改修を
・2011年7月号
「エアコンの『予防保全・節電』について」
・2011年6月号
「今繁忙期の退去対応に関するご報告」
・2011年5月号
「最新カードキーへのリニューアルについて」
・2011年4月号
「消火器の規格・点検基準改正」
・2011年3月号
「繁忙期中の稼働率向上対策について」
・2011年2月号
「高品質な建物管理の為国際標準化 ISO内部品質監査」
・2011年1月号
「ロスの少ない計画的な外装改修について」

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